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猫とワタシ

Rock hard, ride free!音楽と自転車と本たちと・・・

Everyday is a good day to be alive with Pata's Roll!

from 2014.10.16 count started

この記事のみを表示する『有頂天家族 二代目の帰朝(森見登美彦)』

読書

義理と人情、涙とお笑い、愛と憎しみ(笑)の、大エンターテイメント
第二段。前作に続き、無駄におもしろい。それ以上でも以下でもなし。

しかし京都を知る方であれば、そのおもしろさは、映画の如くリアリ
ティを伴って倍増すること請け合い。それくらい京都近在の固有名詞
が溢れかえってます。

  下鴨、夷川、出町柳、叡山電車、八坂、南座、東華菜館、木屋町、
  烏丸、御所、河原町、今出川、狸谷、瓜生山、大文字 etc・・・・・

だから・・・ちょっと不公平かなー、自分がもし東京の人間だったら
このおもしろさはどーだったかなー、と少し思ったのでした。
有頂天家族

さて、土曜日はライヴでございます。
なんか準備しきれぬままぶっつけって感じ。
英詩がおぼえられないっ。さてどうなることか、乞うご期待!

今朝は久しぶりに北からの吹き下ろしと東風が強く、
バイクが進みませんでした。職場に着いて着替えて
外でぼーっとスマホをいじってたら、ひょいと自分の足元が
写ってしまいました。うーむ、しっかり地に足つけろってか(笑)。
足元を見ろ


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この記事のみを表示する『四月は君の嘘(新川直司)』完結

読書

全11巻で完結しました。

途中から終幕が予想できる展開になっていましたが、やはり
かなり切なかった。この時代には「クサい」と云われるだろう
ラブストーリー。モチーフになっているショパンのピアノ曲
"バラード第一番 ト短調 op.23"を知っているだけに・・・。

きっと賛否両論あるエンディングだと思いますけれど、主人公
に宛てたヒロインの手紙・・・「生きることへの渇望と真摯さ」
「もどかしいくらいの想い」については、肯ける人が多いのでは
と思います。えぇおっさんが、何読んどんねんって言わない(笑)。
純文学ならよくて、コミックスはダメってことはないやろ。

アニメ化されてるようですが、そっちは見てません。
"音なし"のコミックスの方が、この作品の"音造り"にきっと
感動できると思いますよ。
四月は君の嘘


・・・で、昨日(日)は、30日のライブに向けて練習。
コミックスと違って、こっちは歌えない、のれないの二重苦。
困ったなー。焦るわー。

この記事のみを表示する『剣客商売(池波正太郎/大島やすいち)』

読書

久しぶりに本の話を。

池波正太郎さんの作品は『真田太平記』などで筆致を知っていますが、
時代小説家というよりも、"叩き上げの食通""古きよき室礼の伝道師"
"ダンディズムの求道者"として尊敬しています。

この作品は、老剣客・秋山小兵衛を軸に展開される物語。コミック化
してよかったと思える数少ない作品だと思います。もともと原作自体
おもしろいのですが、ここでは大島やすいちさんの解釈と画力が素晴
らしい。『おやこ刑事』『バツ&テリー』など名作が多く、端正な絵
とくずしのバランスを得意とする方。ながやす巧さんが浅田次郎さん
の原作を、こちらも素晴らしい作品に仕上げておられますが、いずれ
劣らぬ時代劇劇画表現の双璧かなと思います。

時代小説、特に江戸時代の人間模様がお好きな方にはかなりお薦め!
剣客商売

昨年10月16日から設置している"訪問者カウンター"が17日から18日の
日付が変わる直前に500人となりました。「あなたが500人目です!
おめでとうございます!」はどなただったんでしょう(笑)。
ともあれ、いつも読んでくださってありがとうございます。

この記事のみを表示する陽だまり

読書

誰しも「自分にとって居心地のよい場所」をお持ちだと思います。
それとも今、それを探しておられますか?
「場所」を「人」に置き換えても、同じことが云えますね。

自分の場合、本とCD Playerと枕以外は何もない、天井の高い
木肌の部屋・・・というのが日常生活でのそれにあたりますし、
若い頃なら、左ハンドル車のバケットシートがそう。そして今は
もちろんサドルの上(Heaven on wheels!)です。

小説作品の中に登場するお店や建物にも、自分はシンクロしてしまうこと
がよくあります。もし、今もお酒をやめていなければ、きっと常連になったに
ちがいないお店がここです。東京の三軒茶屋にあるらしい(笑)。

ビアバー『香菜里屋』
  「花の下にて春死なむ
  「桜宵
  「蛍坂
  「香菜里屋を知っていますか
    以上完結(北森鴻/講談社文庫)

いや、呑まなくても通うかもしれませぬ。
それほど、このお店の料理とマスターの作法は魅力的(笑)。
みなさんも、お気に入りのお店・場所があれば、ぜひご紹介ください。

この記事のみを表示する『営繕かるかや怪異譚』(小野不由美)

読書

今日明日とセンター試験ですね。
個人的にはいい思い出がないけど、がんばれ受験生!

さて、『理外の理(りがいのり)』という言葉があります。
"日常の理(ことわり)の埒外にある理(ことわり)"すなわち不思議
な出来事、怪異という意味です。

私には、俗っぽい言い方をすると「霊感」が少しありました。
「いやな感じ」「ここはだめだ」「あれ?あの人」って程度ですけれど。
一族の女性たちは、聞こえざるものが聞こえたり、憑代になったりも
していたようで、実際その場に居合わせ慄然とした経験もあります。
けどそんな体質は、今やすっかり邦さんに移ってしまいました。

「この世に不思議なことなど何もない」
「この世に不思議でないことなど何もない」
上は、京極夏彦さんの作中人物のキメ台詞ですが、私は逆説的に
下の方が正解だと思って生きています。

この作品は、おそらく戦前までどの日本人も等しく抱いていた"畏れ
敬うこころ"あるいは"見えざるものへの眼差し"を基調としていて、
どこか懐かしく、やさしく、ほのかな切なさを抱かせてくれます。
描いているのはあくまで現代ですから、一層身につまされるのですね。
どの話もよかったですが、特に最終編の「檻の外」は絶品でした。
小野さんの従来の作品とは、明らかに趣の異なる秀逸な作品。
ちょっとその変貌に驚きました。怖い話が苦手な方も大丈夫ですよ(笑)。

彼岸と此岸は背中あわせ。
少しく交わることもありやなしやと。
かるかや